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駅前再開発CiC(シック)ビルの4階床取得に反対討論

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富山市が、駅前再開発CiCビルの4階フロアを、
約5億円で買う、という。
目的は、現在丸の内の市立図書館内にある
「子育て支援センター」を移転させ、
それにあわせて「こども図書館」をつくる、というもの。
でも、他の場所につくることを検討した形跡がない。
こども図書館も、今年3月議会に突然出て来た。
「財政がきびしい」「お金がない」と、
福祉や教育やくらしの予算にはきびしいのに、
こんなにいとも簡単に新規の施設をつくることになる、
という過程そのものが、どうもアヤシイ!!
調べてみると、やっぱりそうか!
CiCビル救済ありきだったのです。
森市長が初めて旧富山市長に就任した翌年の3月、
突然、CiCビルの管理会社富山駅前開発株式会社への救済策が
発表されたときも、詳しい経緯や市と会社とのやりとりは、
情報公開条例を用いても、
なんの書類も出てきませんでした。
今回も、このビルの4階でなければならない経緯というものは、
かろうじて担当者へのヒアリングでわかりました。
こんなアヤシイ議案をこそ、
しっかりチェックするのが議会の役目ではないのか?!
なのに、自民党の政調会長さんは賛成討論し、
「議論の余地がない」だと。
他の会派からは討論ナシで自・民・公・社が賛成!!!
まったく何を考えているのやら!!!
反対討論の原稿を以下に載せます


                              2012.6.29 fri.
議案第102号 「財産取得の件」 反対討論
                                日本共産党 赤星ゆかり
 ただいま議題となっております議案第102号について、日本共産党の反対討論をおこないます。
 これは、CiCビルの4階フロアを約4億9千610万6132円で市が取得する案件です。
 はじめに、現市立図書館の移転にともない、移転が必要とされる子育て支援センターやこども図書館など、子どもと子育てに関する施設を、交通の便利な場所に整備することは、たいへん重要なことであり、そのことに反対するものではありません。
 そのことと、民間の再開発ビルであるCiCビルの床を富山市が買う、という問題は、きちんと整理して論ずるべきです。
 2002年に建設後約10年で経営破綻したCiCビルを運営管理する富山駅前開発株式会社の再生「支援策」として、2003年3月、富山市は3階フロアを4億8千万円で取得し、さらに改装費や4階空きフロアの家賃補助、5階の改装費用など、合わせて約9億円の税金がCiCビル「再生」の名目で投入されました。再開発事業の補助金約20億円と合わせると、ハード面だけでも、国・県の補助金を含めて60億円を超える税金が投入されてきたのです。
 日本共産党は、民間の再開発事業の破綻を税金で救済する道を開いてはいけない、と反対してきました。
 今回4階を取得すれば、地下1階から地上5階までのうち3、4、5階が市のものになります。再開発ビルの将来の再開発、再整備の時期が来たら、どのような市民の負担がともなうかについても、検討されているとはいえません。
 2003年3月議会で、当局は、「4階の大部分が空き店舗となっており、テナント誘致は大変困難な状況」「(財)富山観光物産センターが事業主体となり、国の大型空き店舗活用支援事業(最長3年間)を利用して、さまざまな業種の誘致で空き店舗の解消を図る」「市は、国、県とともに賃借料の差額や改装費などを支援する」、3、4、5階を一体的に整備することにより、CiCビル全体の賑わいと集客が図られ、富山駅周辺地区の活性化につながるものと考えている、と答弁していました。
 
 しかしその後4階は、誘致した店舗が次々撤退し、5年後の2008年に市が図書館を4階に拡張する、さらに4年後の今年、4階フロアごと買い取る、という流れになっています。
 CiCビルの地下1階から2階の商業床は、現在でも、かなりの空きフロアがあり、たいへん厳しい状態となっています。
 この、富山駅前開発株式会社の経営破綻を受けての、大規模な、税金を投入した再生「支援策」が、どうだったのか。その総括も検証も反省もなくして、さらに床と土地の買い取りを拡大することは許されません。
 そして二つ目には、今回のCiCビル4階へ子育て支援センター移転とフロア取得を決めた経緯です。
 この議案の調査にあたり、当局へのヒアリングで、2010年、CiCビル再生について「今後の支援」を話し合う中で、富山駅前開発(株)側から、4階の飲食店が撤退してその後が埋まらず、「図書館を広げてもらえないか」「4階を買ってもらえないか」と投げかけがあり、それを受けて市が見積もり、鑑定、買い取り金額提示へと進み、2011年11月ごろに、市から提示した金額で駅前開発側が承諾する、2012年度予算に計上される、という経過があったことがわかりました。
 子育て支援センターの移転については、2010年12月議会で、福祉保健部長が「移転先や移転時期については、現在のところ未定」「市民の利用しやすい施設のあり方や移転先などについて、さまざまな視点から、今後検討を進めてまいりたい」と答弁され、その後具体的な検討状況など議会に報告はありませんでしたが、今年度当初予算でCiCビル4階に移転が初めて発表され、「こども図書館」についても、それに併せて整備と、今年の2月27日に初めて議会に説明されたものです。
 今回の議案の委員会質疑では、具体的な移転先の他の候補地や、床取得でなく賃貸で入るなど他の方法については、検討されたことがないとのことです。
 議案についてこれらの説明を総合すれば、CiCビルの会社側から床買い取り申し出と、それを受けての交渉が、先にありきと判断せざるを得ません。
 子育て支援センターやこども図書館整備については、部長答弁のとおり、市民の利用しやすい施設のあり方や移転先などについて、さまざまな視点から、利用者や関係団体の意見も十分聞いて、検討を進めるべきであり、CiCビル4階取得ありきで決めることには反対です。
 議員のみなさん、この議案はこのような、たいへん複雑な性格を有する問題であります。当局からの「ひっかけ問題」ともいえる、非常に難しい議案です。
 最後はいつも「まちなかへの波及効果」「にぎわい創出」の決まり文句ですが、その結果の検証を誰一人として、していない。整備の内容がいいから、場所が便利だからといって、それで通していいのでしょうか。議会としてのチェック機能を十分果たし、もう一度、熟慮のうえ、判断されることを強く訴えかけまして、反対討論といたします。

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